Brooklyn 新旧が交差するアートとカルチャーに溢れた街

ストリートアートやカルチャーなど、エネルギッシュなパワーが渦巻く街、ブルックリン。
訪れるたびに新しい発見があり、新たなシーンが生み出されている。
ここではブルックリンの最旬情報をお届けする。

Text_Reiko Suga  Photo_Naoko Maeda  Coordinate_Kaz Yamaguchi

クリエイティブな人々が集まり、常に新しい何かが起こっている、それがブルックリンだ。2000年以降、マンハッタンの家賃高騰などにより、ブルックリンに若い層が移り住み、可処分所得に関係なく、何かを生み出すパワーに溢れた人々がムーブメントを起こしてきた。リュクスな魅力に溢れたマンハッタンに比べ、区画によってさまざまな人種が住み、ウォールアートや路上でのパフォーマンスが行なわれるそんな混沌とした状況にこそパワーがあり、注目を集めてきた。
マンハッタンからイーストリバーを渡って一駅のウィリアムズバーグはヒップなブルックリンの中心地であり、築100年を超える工場を改修したホテルやクラブが人々の社交場となっている。同地区は古き良きブルックリンがモダンに生まれ変わり、常にアンテナを張った感度の高い人々が集まる場となった。個人経営のレストランやブティックも多く点在し、新たなトレンドを予感させる高揚感のある場所でもある。ここ数年では近代的な高層マンションやホテルが建設ラッシュを迎え、かつての工場や倉庫と近代建築のコントラストが見られるのも興味深い。訪れるたびに表情を変える、この街から目が離せない。

ダンボからの象徴的な眺望。イーストリバー越しに煌びやかに輝くマンハッタンの摩天楼が見渡せるのもブルックリンならでは。2017年3月にオープンした「ワン・ホテルブルックリン・ブリッジ」の客室からもこのスペシャルな夜景を見ることができる。

Access

羽田空港からミネアポリスのセント・ポール空港まで約12時間。
そこから乗り継ぎ、約1時間30分でニューヨークのラガーディア空港へ。
同空港からブルックリンへは車で約30分という好アクセス。

個性溢れるブルックリンメイド

アンダーグラウンドな魅力のあるブルックリンのカルチャーはとにかく懐が深い。地元の活力とこだわりに満ちた独自の文化を体感することができる。

ブルックリンのカルチャーといえば、大衆向けというよりアンダーグラウンドでスタイリッシュな印象を受ける。地域に密着しながら、何か面白いことをやろうという意欲を持った人々が個々人で始めた動きが文化として混じり合っている。ブルックリンの代表的なマイクロブリュワリーでもある「ブルックリン・ブリューワリー」は、かつてドイツ移民が多く住んでいたこともあり、禁酒法以前からドイツ製法のビール作りを行なっていたことから誕生したと言われている。ポップなパッケージにクラフト感のある苦みや酸味を持った芳醇なビールはブルックリンの人々に愛され、醸造所は常に活気に溢れている。近年、ニューヨーク近郊のブドウを使い、ブルックリンで醸造するワイナリーも登場している。
生演奏とボウリングが楽しめる「ブルックリン・ボウル」も人々が集う場となっている。ボウリングを楽しみ、お酒片手にバンドの演奏に耳を傾ける。人と人とがつながる場所を上手く作り出しているのもブルックリンの特徴だ。大規模ではなく、コミュニティ性の高い地域だからこそ、面白い人々が集まり新たなムーブメントを起こしている。

SMORGASBURG

青空の下で話題の美食を味わう

毎週土曜日に開催されるフードに特化した人気のフリーマーケット。
アメリカンやメキシカン、日本食まで国際色豊かなフード屋台が揃い、マンハッタンを見渡せる公園で美食を楽しめる。

East River State Park | 90 Kent Ave.Brooklyn, NY
www.smorgasburg.com

BROOKLYN BOWL

ボウリング×ライブのヒップな競演

 

レトロなネオンで彩られたボウリング場では不定期で人気バンドによる生演奏も堪能できる。
ヒップな人々が夜な夜な集まり、賑わっている。

61 Wythe Ave, Brooklyn, NY
www.brooklynbowl.com

BROOKLYN BREWERY

珠玉の一杯が楽しめる醸造所

 

ブルックリン発のクラフトビールとして有名なブルックリン・ブリューワリー。新ビールも続々発売され、現在は「ベル・エア・サワー」が人気だ。観光客はもちろん、地元の人でも賑わっている。

「ブルックリン・ブリューワリー」のスーベニアショップでは気の利いたお土産が購入できると人気。旅の記念に購入したい。

79 N 11th St, Brooklyn, NY
http://brooklynbrewery.com/verify

新たな発見と出合いがあるブルックリンの街歩き

車社会のアメリカにおいて、街歩きがしやすいのもブルックリンの魅力だ。小さなショップやレストランを回れば、自ずとその土地の文化が垣間見えるのだから面白い。
気候のいい季節は緑も多く、ふらりと歩き回るのが楽しいだろう。

アートと蜜月関係にあるこの街は、若手のストリートアーティストたちによるウォールアートがウィリアムズバーグやブシュウィックのあちこちにあり、街中がアートの舞台となっている。大企業がウォールアートとしてブランドの広告を出しているのもブルックリンらしい。小さなアートアトリエはもちろん、世界中で活躍するカウズもブルックリンを拠点に活動をしているアーティストだ。マンハッタンにあるメトロポリタン美術館次ぐ規模を誇るブルックリン美術館も、さまざまなジャンルの仮設展があり、アートに触れることができる。現在開催中のデビッド・ボウイの回顧展「DAVID BOWIE is」は世界中を巡回し、最終地としてブルックリンにやってきたものだ。
街歩きの面白さは、思いがけない出合いや体験に出くわすということ。個人経営の本屋やレコードショップ、ブティックも多く、インターネットで購入が可能な時代にあえてお店に足を運ぶことで思いがけない商品に出合うなど、「体験」を求めている人も多い。コーヒーショップも同様で、小規模ロースターの独立店も多く、ブルックリンでしか味わえないのもウリとなっている。ここでも大量消費ではなく、コミュニティ性の高いブルックリンの地域性が伺える。

VAN LEEUWEN ARTISAN ICE CREAM

カラダが喜ぶビーガンアイスクリーム

 

2008年ニューヨークでペールイエローのフードトラックで販売をスタートしたブランド。
通常のアイスクリームに加え、乳製品を使わないビーガンアイスクリームも人気を博している。

204 Wythe Ave, Brooklyn, NY
www.vanleeuwenicecream.com

KINFOLK90

クリエイティブな才能の集まるコーヒーショップ

マルチな才能を持ったクリエイティブ集団が手がけるコーヒーショップがキンフォークだ。
若いブルックリンの人たちがコーヒー片手におしゃべりや仕事に打ち込む洒落た空間になっている。

90 Wythe Ave,Brooklyn,NY
https://kinfolklife.com/locations/kinfolk-90/

THE POWER HOUSE ARENA

お洒落なアートブックも粒揃い

 

ダンボ地区に位置するアート、ファッション、デザインなどの最新情報を発信するブックストア。
見ていて飽きないお洒落なラインナップの他、お土産にも最適なトートバッグなども扱っている。

28 Adams St, Brooklyn, NY
www.powerhousearena.com

BROOKLYN MUSEUM

注目のエキシビションが目白押し

 

18世紀から美術館として運営している歴史ある観光スポット。
古典的な絵画や骨董品はもちろん、7月まで開催されているデビッド・ボウイ回顧展など、注目のエキシビションも揃えている。

200 Eastern Pkwy, Brooklyn, NY
www.brooklynmuseum.org

KAWS

気鋭のアーティストもブルックリン発信!

ポップな色遣いのグラフィティアートやスカルプチャーで人気のカウズはブルックリンを拠点とする気鋭のアーティストだ。
東京でも5月12日までエキシビションを開催している。

アーティスティックな才能に溢れたウォールアート巡りもこの街の醍醐味だ。
ウィリアムズバーグやダンボからは晴れた日に美しいマンハッタンの景色が目の前に広がる。

多彩なシーンで楽しめるブルックリンのグルメガイド

入れ替わりの激しいブルックリンのレストラン戦線において、愛される名店をご紹介。
多国籍な料理を楽しめるのもブルックリンらしい。

訪れるたびに新しいレストランがオープンしているブルックリンのフードシーンの変化はめまぐるしい。
若手のアーティストやお洒落な人々が集まるブルックリンのレストランは、もちろんスタイリッシュ。かしこまった店はもちろんあるものの、アメリカらしい料理をモダンにアレンジしたレストランが増えてきている。フライドチキンやピザなども、大味ではなく、繊細な味、盛りつけでサーブされる。人々の健康や美容への意識も高いため、オーガニックの食材や野菜をふんだんに使い、素材を活かした料理を出す店が多い。地産地消を掲げるレストランも多く、行政がサポートするなど、その動きが広がっている。スターシェフが腕を振るうマンハッタンやカリフォルニアの各都市に比べ、ブルックリンのレストランはこぢんまりとした規模でお店を育てていくシェフがまだまだ多い。そういったレストランのエリアも拡充しており、ウィリアムスバーグを中心にグリーンポイント、ブシュウィックなど、ブルックリン内陸部まで注目のレストランがオープンしている。

GREENPOINT FISH&LOBSTER CO.

新鮮な魚介を店内でもお家でも楽しめる一軒

 

フィッシャーマンとの強いつながりから新鮮な魚介類を常時提供してくれる。
オイスターやロブスターロールなどが味わえる店内に加え、店の手前にあるショーケースの魚はテイクアウトもできる。

114 Nassau Ave, Brooklyn, NY
www.greenpointfish.com

ROBERTA’S

本格イタリアンピッツァをカジュアルに堪能

 

店内の窯で焼き上げられるナポリ風ピッツァが人気。
隠れ家のような店の入り口から店内に足を踏み入れると活気に溢れているカジュアルな名店。
人気はトマトと蜂蜜を使ったビー・スティング。
トマトベースのビース・スティングと人気メニューのスペッケンウォルフ。サクッとした触感の軽さのあるピザはペロリと食べられる。

3816, 261 Moore St, Brooklyn, NY
www.robertaspizza.com

SWEET CHICK

やみつき必至は蜂蜜たっぷりのチキン&ワッフル!

 

チキンを使った料理を揃えるウィリアムズバーグの人気店。
チキンや卵はオーガニックのものを使用。
看板メニューはホームメイドバターと蜂蜜をたっぷりかけて食べるチキン&ワッフル($17)。

164 Bedford Ave,Brooklyn,NY
http://sweetchick.com

THE BROOKLYN INN

オーセンティックな空間のブルックリン最古のバー

1885年にオープンしたブルックリンで最も古いバーと言われている。
店内奥にはビリヤード台があり、古くから夜な夜な人々が集まり、お酒を味わっていた社交場だったことが伺える名店だ。

148 Hoyt St, Brooklyn, NY
www.facebook.com/The-Brooklyn-Inn-146692843065/

今、泊まりたいのは最旬ブティックホテル

今までラグジュアリーなホテルが少なかったブルックリンだったが、昨年あたりから次々とヒップなホテルがオープンしている。

今までブルックリンを訪れる観光客と言えば、マンハッタンのホテルに宿泊し、ブルックリンに足を延ばす、という人が大半だった。今まで人気地区のウィリアムズバーグに数カ所ラグジュアリーなブティックホテルがある程度で、ホテル不足が続いていた。しかし、昨年からウィリアムズバーグを中心に、ブティックホテルが次々とオープンし、宿泊事情も変化してきている。「ザ・ウィリアムズバーグ・ホテル」は人気ショップや観光地が徒歩で回れる最高立地に2017年3月にオープン。昔ながらのブルックリンを想起させる赤レンガの建物は建築チーム、ミカエリス・ボイドが担当。特注されたレトロな家具やインテリアが魅力的な全147室のホテルだ。注目のホテルはウィリアムズバーグだけではない。ブルックリンブリッジとマンハッタンを一望できる「ワン・ホテル・ブルックリン・ブリッジ」もチェックしておきたい。ウッドを基調にしたホテルの至る所には観葉植物が飾られ、ブルックリンメイドの温もりのある家具が迎えてくれる。部屋からはもちろん、バーやルーフトップからも文句なしの眺望が目に飛び込んでくるため、ビジターとしての普段使いもオススメしたい最旬ホテルだ。

1 HOTEL BROOKLYN BRIDGE

ダンボ地区随一の大人の社交場

ワン・ワールド・トレード・センターなど、マンハッタンのファイナンシャルディストリクト、自由の女神までm見渡せる贅沢すぎるルーフトッププール!
オープンエアーのバーも好評。

   

観葉植物で飾られたロビーは緑がリラックスしたムードを演出。
ダイニングはモダンアメリカンのレストランとカフェのふたつが揃う。
開放感のある空間が気持ちいい、暮らすように泊まれる居心地のいい客室は全194室。
エンパイアステイトビルや自由の女神の見える特別感のある客室が人気のよう。
窓から見える景色が違うので、何度宿泊しても飽きがこないのも魅力だ。
ベッドのシーツなどは100%オーガニックコットンを使用。ペットも宿泊可。

50 Furman St, Brooklyn, NY
www.1hotels.com/brooklyn-bridge

THE WILLIAMSBURG HOTEL

レトロモダンがブルックリンらしい

細長い間取りの「スカイライン・スイート」は贅沢に使われた窓からウィリアムズバーグの街並が見渡せる開放感満載の一室。
ブルックリンらしさを楽しめるレトロ調のインテリアも今の気分だ。

   

ホテルのエントランスから地下に入ったバーは天高で広々としている。
モダンアメリカン料理を提供するレストラン「ハーヴィー」も人気が高い。
ブルックリンの街並になじむ存在感のあるホテルはウィリアムズバーグの新スポットになっている。レトロな特注の家具もさまざまなテイストがあり、客室によってガラリとムードが変わる。
アメニティもブルックリンを拠点とするブランドを導入するなど、地域に密着している。

96 Wythe Ave, Brooklyn, NY
www.thewilliamsburghotel.com