シアトルで、散策がてらコーヒーショップへ行ってみよう!

日本から時間的に最も近い米国本土の大都市シアトル。フライト時間は約9時間。ボーイングをはじめマイクロソフト、スターバックス、近年はアマゾンの進出など、名だたる世界企業が生まれ、集う、全米でも有数の経済都市だ。一方で、海や湖に囲まれ、すぐそこにノースウェストの大自然が広がる、環境にも優れた場所でもある。そうした都市と自然、古きものと新しきものが混然一体となって織りなすシアトルは、多様性に富み、いつ来ても新鮮な空気やムーブメントに溢れていて、散策する楽しみに溢れている。今回は、そんなシアトルの散策がちょっと楽しくなるスポットを取り上げる。

【コーヒーショップ編】

石を投げればコーヒーショップに当たる、といわれるほどコーヒーの香りに溢れるシアトル。散策がてらコーヒーショップを巡ってみるのも楽しい。インテリアも素敵な新しい店もいいけれど、ここではシアトルの人々に愛され続ける名店をあらためて紹介したい。

CAFFE UMBRIA [カフェ ウンブリア]

シアトルを代表する正統的イタリアンカフェ

シアトルで本格的なイタリア式エスプレッソやコーヒーが楽しめる正統派のカフェ。イタリアのペルージャでロースターとして活躍していたOrnello Bizzarri氏がルーツで現在3代目がファミリービジネスを引継いでいる。自社にてローストし伝統にのっとった淹れ方にこだわる。だから、イタリアのカフェやバールと同じように客に抽出している作業が見えるようエスプレッソマシンは置かれ、立ち席で飲めるようにサーブしているインテリアもイタリアから取り寄せたもので、ちょっとシアトルとは思えない雰囲気だ。初代Bizzarri氏といえば米国移住後このシアトルで「トレファッチオーネ・イタリア・コーヒー」を起業した人物。後にスターバックスに買収されその発展の礎の一旦を担った伝説のロースターだ。その後、三代目がもとあった場所で新たに「UMBRIA」としてスタートさせた。いまや北米では100店舗以上、あのカジノホテル「ベラージオ」や北米の名門調理学校「CIA」などにも進出している。本店は美しい並木と歴史的な建造物が立ち並ぶ広がるパイオニア・スクエア近く。テラス席で飲むエスプレッソは格別。ちょっとイタリアにワープしたような気分になる。

320 Occidental Avenue South, Seattle,WA

Tel: +1-808-792-2045
www.caffeumbria.com

Caffe D’arte [カフェ・ディアルテ]

職人技の焙煎豆を使う本格イタリアン

カフェ・ディアルテはイタリア系アメリカンの職人的ロースターMauro Cipolla氏が創業したイタリアンカフェ。サードウェーブコーヒーが人気となる前から、クラフトマンシップにこだわった焙煎で世界的に知られている存在だ。事実、シアトルベースで活動するロースターとして、はじめて世界大会で優勝したほか「Best Overall Coffee Award」などの数多くの賞を受賞している。その魅力はやはり丁寧にローストされた豆だろう。最新の機器を使うほか、薪を使うクラシックなイタリア製焙煎機も使用し、昔ながらの手法によって生まれる力強い風味を引き出しているのも特徴の一つ。日本でもここの豆を選んで使うカフェがあるほどだ。
カフェは市内に複数店あるが、散策にはダウンタウンの中心にあるパイオニア・スクエア店がおすすめ。イタリア式にスタンディングスタイルで楽しむカジュアルな店構えで、店内では気さくなバリスタたちが対応してくれる。カウンターにはイタリアントリコロールカラーでそろえたグラインダーがずらりと並び、芸術的な焙煎豆を使った挽きたての一杯が楽しめる。

99 Yesler Way, Seattle, WA

www.caffedarte.com

  

Caffe Appassionato Coffee Roastery and Tasting Bar [カフェ アパッショナート コーヒーロースタリ―&テイスティングバー]

フィッシャーマン御用達の熱いカフェラテを

もしレンタカーなど借りてのドライブ散策なら、市内からちょっと離れた、北欧の人々が入植したバラード地区や古い住宅が立ち並ぶクイーン・アン地区もおすすめだ。このエリアにもたくさんのコーヒーショップがあるが、ローカル特にフィッシャーマンに愛されているカフェがある。「カフェ アパショナート」だ。創業は1990年。スペシャルティーコーヒーロースターとしてスタートし、独自のロースト製法を開発。以後、確かな風味を持った最高のコーヒーを提供することを信条に、シアトル市内でショップを展開し、いまや世界そして日本へも進出している。
「アパショナート」は、かのベートーベンによるピアノソナタ「アパショナータ」=「熱情」に由来し、なぜベートーベンかといえば、彼が大のコーヒー愛飲家だったという逸話からだそう。そんなお店だから店内はヨーロッパ調で木を配したクラシックな雰囲気だ。また店内には大きなロースター工房が備えられ、焙煎の良い香りが漂っている。濃厚で力強いテイストが特徴で、わざわざここまで飲みに来るローカルも多く、漁港の目の前にあることから、フィッシャーマンにも愛されている。人気は海へと向かうフィッシャーマンに育てられたシアトル流の熱々のカフェラテだ。大作曲家の曲にも負けず劣らずの熱情の一杯をぜひ味わってみてほしい。

4001 21st Avenue West Seattle, WA

www.caffeappassionato.com

Column

ツアーを使うともっとシアトルが楽しめる!

時間に余裕がないけれどシアトルを満喫したい!旬のシアトルを味わいたい!そんな人におすすめが、ツアーの利用だ。シアトルは一大観光地の上に、多様な顔持つ都市。クラフトビールやワイナリーのテイスティングツアーをはじめ、シアトルの街歩きに国立公園自然探索、さらにはボーイングの工場見学ツアーにアマゾン本社見学ツアーまでと、とにかく豊富にツアーが用意されている。解説も楽しく、混雑時でも優先的に体験できるなどメリットも多いのでぜひ利用してはいかがだろう。ここに紹介する「ロードドッグツアー」はパイクプレイスマーケット裏にあり、シアトルコーヒーツアーのほか人気のブリュワリーツアーやディスティラリーツアーもある。人気の3スポットを約2時間半から3時間で巡る内容だ。