プロゴルファー有村智恵プロスペシャルインタビュー

日米のツアーを行き来し、日本女子プロゴルフ界で存在感を示す有村智恵。
アメリカツアーへの参戦も3年目。
いまどのような環境に身を置き、何を想っているのだろうか。
その素顔に迫った。

有村智恵、世界への挑戦

若くして、数々の輝かしい戦歴を残してきた。中学2年生だった2001年、日本ジュニア選手権(12~14歳の部)で優勝、翌02年は全国中学校ゴルフ選手権制覇。宮里藍プロが先輩として在籍していたゴルフの名門、東北高校に進むと、03、04年に東北女子アマ選手権を連覇するなど、さらなる活躍を続けた。06年6月のサントリーレディスオープンでは初日単独首位発進。アマチュア選手が初日に単独首位に立つのは、史上3人目の快挙だった。翌月にはテストを見事トップで通過し、プロへ。08年には早くもプロミスレディスで初優勝、09年には年間5勝で賞金女王争いを繰り広げている。10年からは海外大会にも参戦し、文字通り世界を股にかけて活動している。13年のアメリカツアー本格参戦の際に、彼女はこんな言葉を残している。

「(11年に)手首を故障したり、震災があったりして、ふと思ったんです。私のゴルフ人生も、この先それほど長くないかもしれない。後悔しないようにできるだけ早くアメリカに行くべきではないか」

米ツアーへの挑戦は、世界への挑戦と言っていい。各国からの強豪がひしめく彼の地でトップになれば、世界のどこでもやっていける。しかし待ち受けるのは、越えるのには容易ならざる壁。頻繁な長時間の移動、慣れない環境、言葉の問題。米ツアーは決して簡単に出場できるわけではない。たとえ日本のトッププロであろうとも、ルーキーとして予選会を突破し、レギュラーメンバーの地位を獲得していくしかない。華やかな日本トップの地位に安住せず、世界へ飛び込んだ彼女の覚悟はどれだけのものだったろう。

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アメリカのツアーに驚き

「アメリカのツアーではギャラリーの方たちが、まるで近所の散歩のようにいらっしゃることがあります。選手を見ても普通に接する感じで。特別に注目されるわけではなくて、そういう意味では試合に集中できるかもしれませんね」

「試合の本筋の話ではないですが、キャディレースというのがあって、どのキャディさんが一番早くグリーンに着くか競争したり、ギャラリーみんなで騒ぐホールというのがあったり、日本では考えられないホールもありますよ。イベントが豊富です(笑)」

そんな風に笑顔で話す彼女が異国の地での挑戦という道を選んだのは、ゴルフ場のバラエティや練習環境の充実度など、やはりゴルフへの飽くなき向上心からだろう。最近始めたという乗馬は、体の動かし方がトレーニングになっているという。朝早くからオープンしているジムが多いのもアメリカならでは。そんな環境を活かしつつあるようだ。

「もっと強くなりたい。自分が理想としているものにどうしたらなれるのか。アメリカのタフな環境に身を置くことで、そこに近づけるのではないか。ゴルフを究めるために、アメリカを選びました」

そのまま日本にいれば、苦難は少なかったかもしれない。しかし、あえて厳しい状況に自らを追い込み、頂点をめざすその姿には感嘆せざるを得ない。苦しい毎日が続いていたとしても、アメリカのツアーの話を明るく話してくれることに、確かに強くなった有村智恵を感じられたと言ってもいいのかもしれない。

ここで少しプライベートを覗いてみよう。


女子ゴルフの世界4大メジャートーナメントのひとつ、昨年の全米女子オープンにて。真剣な眼差しが、さらなる高みを捉える。

料理や観光を愉しむ”ふつう”のプライベート

「家で料理をするのが好きなんです。アメリカではとにかく移動時間が長くて、各地を転々と飛びっぱなしのような状態です。家でのんびりというのは、その反動なのかもしれないですね」

旅が暮らしそのものと言っていい彼女の気分転換は料理。キッチンのある滞在先を選んで体調管理にもつなげているのだ。

「ツアーに出ているときも、最近はだいたいどのスーパーでもお米とお醤油はあるのでダシだけを持ち歩いて料理をしています。日本では試合前の朝、和食をしっかり食べていました。それがアメリカではできないのでおにぎりをつくって試合の合間に食べています」

なるほど、原動力は和食にあるらしい。渡米当初は食材を多く持ち歩き荷物も多かったが、いまは必要最小限にして荷物のまとめ方もうまくなったそうだ。

文字通りジェットセッターとして大陸を行き来する生活。米国にはどのくらいなじむことができたのだろうか。

「春先はアリゾナで試合が多く、セドナに寄ります。アメリカならではの迫力ある大自然で元気になります。山登りをしても疲れないんですよ。パワースポットと言われていますよね、本当にそうなのかもと思います」

遠征の際、土地や文化になじむためにも、観光名所を訪れることも多い。お気に入りのスポットを見つけられたようだ。

「ポートランドも大好きです。ごはんも美味しくて、かわいいカフェも多い。ポートランドに限りませんが、カフェで英語の勉強をしています。ホテルだとやる気が出ないので(笑)。ビジネスマンのみなさんもそうじゃないですか」

言葉の壁は少しずつ、克服しているようだ。もっと日本のことを英語で話したいのに、力が足りないのがもどかしい。帰国時には、日本文化に以前よりよく接するようになった。そして学んだことをもっと伝えたいという。

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和食が大好きだという有村プロは、自分で調理する大の料理好き。ブログでもよく料理の話が登場する。

プレッシャーから逃げない

女性らしいといえばステレオタイプかもしれないが、彼女のプライベートの話には、料理、カフェ、買い物と「ふつうの女性」のキーワードが相次ぐ。海外での暮らしも堂に入ったように見える。しかし、その“ふつう”の生活を送ることこそが彼女にとって大切なことであり、自分らしさを維持する秘訣なのではないだろうか。おそらくはその背景には異国での重圧があるのかもしれない。海外を飛び回る想像を絶するプレッシャーのなかで、彼女なりのやり方で、故郷を背負って闘っているのだと思う。

渡米してから、何度も自分のゴルフを見失いそうになったかもしれないが、逃げずに、正面から向き合ってきた。そこには悩みを抱えながらもじっくりと、逞しく成長した彼女の姿がある。3年目を迎えたアメリカ参戦は、数字としてはまだ満足のいく結果を残せていないかもしれない。だが、この経験は唯一無二だろう。間違いなく、ゴルフを究めるために前に進んでいると感じられた。

「今年はもっと元気な姿をみなさんにお見せしたいです」

自分の将来を切り開いていく彼女の今後が楽しみだ。

Profile
有村智恵
1987年11月22日生まれ。
熊本県熊本市出身。10歳より父親の勧めでゴルフを始める。
中学2年の時に日本ジュニア選手権で優勝するなどし、06年にプロデビュー。賞金女王争いや数々の優勝により、トッププロとしての地位を獲得する。
海外ツアー参戦にも積極的で、13年より日米ツアーを行き来する。
有村智恵公式ページ
http://chie-arimura.net/

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気分転換にアリゾナのセドナなど、アメリカならではの自然を楽しみ、次のトーナメントへと挑戦する。

デルタ航空とオフィシャルエアライン契約を結ぶ有村プロに聞く「デルタの魅力とは?」

1. 海外で威力を発揮する豊富なネットワーク
「アメリカのツアーに参戦していて特に助かるのが、デルタのネットワークの豊富さです。他の航空会社だと何本か乗り継がないといけないのに、デルタの場合は直行で行けることも多いと思います。便数が多かったり直行便があったりするおかげか、スケジュールの都合も合わせやすい。他のゴルファーに羨ましがられることもありますよ」

2. よりスムースな旅へのサービス、スカイプライオリティ
「空港に着いてから搭乗まで、本当にスムースですよね。チェックインもすぐできるし、空港によっては優先セキュリティラインもある。試合が終了する時間に合わせて動かなければならず、時間に余裕のない自分にとっては有り難いですね。会議がいつ終わるかわからないような、ビジネスで忙しく飛び回っている方にはぴったりかなと思います」

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0570-077733(ナビダイヤル)
・営業時間 9:00 〜 20:00
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