Caribbean CRUISE マイアミ発カリブ海クルーズ紀行Caribbean CRUISE マイアミ発カリブ海クルーズ紀行18階建て!ラグジュアリーさを兼ね備えた洋上の貴婦人海の上にいることを忘れてしまうまるでヴァカンス共和国憧れのカリブ海の島々を効率よくホッピング!

Caribbean CRUISE マイアミ発カリブ海クルーズ紀行

2017-05-01

ブルーキュラソーを流し込んだような軽やかなブルーの海に浮かぶ、カリブ海の島々。ゆったりとした裏打ちリズムが流れるジャマイカ、英国コロニアル調の建物が立ち並ぶグランドケイマン、華やかなスーパーリゾートが展開するバハマなど、少し海を隔てただけで文化が変わり、どの国も個性的だ。

そんな魅力的なカリブ海の4つの島をホッピングしようと、かつて試算したことがある。かなり節約した旅行計画だったにも関わらず、移動費・宿泊費・食費などを合わせると目が飛び出るほどの高額になり、日数も長期、これは夢のまた夢だと諦めた。その頃は島々を周遊する“カリブ海クルーズ”という、黄金の方法が思い浮かばなかったのだ。

“客船クルーズ”と聞くと、どうも超豪華なイメージがあるが、実はそうとは限らない。船のタイプはカジュアル、プレミアム、ラグジュアリーの3クラスに分かれ、世界の客船のおよそ8割がカジュアル船に属するという。また、大型船=高額という方程式も、思い込みのひとつ。巨大な船ほど乗客の数も多く、人数で割ればそれだけ費用が割安になり、料金も下がる計算。つまり、いくつものレストランやバー、プールにジャグジー、シアターやカジノなど、施設が充実している大型船ほど、実は手が届く存在だったりするのだ。カジュアル船ははじめての船旅の乗客も多いので、気負うことなくクルーズを満喫できるのも嬉しい。

そして数あるメリットの中でもありがたいのは、スーツケースをキャビンに一度運んでもらったら、下船まで荷造りが不要なこと。クルーズが“移動する洋上ホテル”と呼ばれる、ゆえんたるところだ。つまり寄港地に着いたら、身体ひとつ(財布やパスポートなどは持参するが)で観光へ。そして眠っているうちに次の寄港地へ船は移動し、ふたたび手ぶらで観光へ。この気軽さは国をまたがっても、同様。つまりクルーズならば、あちこちの島々をラクラクと、効率よく回ることができるのだ。

カリブ海クルーズを催行している客船は、フロリダ州のいくつかの港をベースとしているが、おすすめはマイアミ発着。最新の客船が就航しているのはもちろんのこと、クルーズの前後の滞在も、シティビーチを楽しめるのが人気の理由だ。

マイアミの埠頭から、“女神”という名の客船「MSCディヴィーナ」に乗り込む。

乗船手続を経て、タラップから船内へ進むと、白い制服姿のクルーが満面の笑顔で出迎えてくれる。華やいだ空気に包まれ、運ぶ足取りもうきうきと、5ミリほど浮いていたかもしれない。そして見上げた煌びやかなアトリウムに、スワロフスキーのクリスタルをちりばめたらせん階段……これからの洋上の日々に期待が膨らむ。

Text_Miho Koseki Photo_Shinichiro Oroku (OWL co.)
取材協力_MSCクルーズ
www.msccruises.jp

Access
今回紹介するMSCクルーズをはじめ多くのカリブクルーズの起点・終点となるのがフロリダ州マイアミだ。日本からミネアポリスまたはアトランタ経由でマイアミまでの飛行時間は約14~15時間ほど。

Caribbean CRUISE マイアミ発カリブ海クルーズ紀行

18階建て!ラグジュアリーさを兼ね備えた洋上の貴婦人

カリブ海クルーズへと誘なうのはイタリアの名門、MSCクルーズのMSCディヴィーナ。
モダンで快適な設備にスタイリッシュでラグジュアリーな空間、そして上質なサービスの数々は、旅を一層優雅にする。

今回選んだ船会社は、300年の船旅の歴史を誇るMSCグループのクルーズ会社「MSCクルーズ」。イタリアに本拠地を置き、本場イタリア料理や地中海料理の上質な食事と、スタイリッシュなデザインで評判が高い。キャビンにはイタリア製の家具を備え、バルコニー付きのタイプの割合が多いのも特徴だ。そして省エネシステムや船上リサイクル設備を搭載するなど、エコにも取り組んでいる。

乗船したのは「MSCディヴィーナ」の7泊8日西カリブ海コース。マイアミを夜に出発し、翌日は航海日、3日目からジャマイカのオチョリオス、ケイマン諸島のジョージタウン、メキシコのコスメル島と、連日国をまたぎ、ふたたび航海日を経てバハマのナッソー、そしてマイアミに帰港する。カリブ海を代表する4カ国、それぞれの持ち味が異なる島々をめぐる醍醐味溢れるルートだ。

MSCディヴィーナがユニークなのは、施設が充実した大型船の中に、ワンランク上のクラス「MSCヨットクラブ」が設定されていること。いわば、施設が充実したカジュアル船の中に、上質なサービスのラグジュアリー船が同居しているようなスタイルだ。このプライベートクラブではバトラーやコンシェルジュが24時間対応し、船の前方部分にはオールインクルーシブの専用レストランやラウンジ、専用プールも。優先的にチェックインできるなど、スペシャルな対応があらゆるシーンで受けられる。わずか69室の贅沢なスイートの中には、往年の大女優がプロデュースし、名前を冠した1室のみの「ソフィア・ローレン・ロイヤルスイート」も。クルーズ黄金期を彷彿させるエレガントさが薫り、彼女が使用したドレッサーのレプリカも置いてある。

ちなみに、“女神”を意味する船名を名付けたのは、実は彼女。往年の大女優が思いを込めた船体は1319,072トン、全長333.3m、キャビン数1751室。真っ白な船体からは、優美な気品が漂う。

荷物を預け、チェックインの手続きを済ませ、さぁ乗船! 船内で最初に目にする、きらびやかなレセプション。

荷物を預け、チェックインの手続きを済ませ、さぁ乗船! 船内で最初に目にする、きらびやかなレセプション。

MSCヨットクラブ専用のデッキテラスとプール。エクスクルーシブな空間だ。

MSCヨットクラブ専用のデッキテラスとプール。エクスクルーシブな空間だ。

船内前方に位置する、MSCヨットクラブ専用ラウンジ。ガラス面が広く、眺望抜群!

船内前方に位置する、MSCヨットクラブ専用ラウンジ。ガラス面が広く、眺望抜群!

デッキ14にあるアクアパークのプールやジャグジーでは、カリブの太陽を求めてゲストが集い、華やいだ空気。ここで各種ダンスレッスンやテーマイベントなど、朝から晩まで多彩なプログラムが開催される。日々の予定は客室に配られる、船内新聞に紹介されている。目覚めたら、まずはチェックを。

デッキ14にあるアクアパークのプールやジャグジーでは、カリブの太陽を求めてゲストが集い、華やいだ空気。ここで各種ダンスレッスンやテーマイベントなど、朝から晩まで多彩なプログラムが開催される。日々の予定は客室に配られる、船内新聞に紹介されている。目覚めたら、まずはチェックを。

海の上にいることを忘れてしまうまるでヴァカンス共和国

イタリアならではの陽気な空気が流れる船内には、朝から晩まで楽しめるアトラクションが満載。
スポーツでアクティブに過ごすのも、料理教室などカルチャー講座で自分を磨くのも、オプションが豊富。
ディナーの後は、シアターでショーを鑑賞? あるいはカジノで一攫千金?
夜更けまで遊び倒しても、自分の部屋まで徒歩5分圏内だから安心だ。

Guest Room

優雅で快適。サイズや仕様も多様に揃う
総客室1751室。エクスクルーシブなサービスが受けられる「MSCヨットクラブ」は、上位3カテゴリーのスイートルーム69室。人間工学に基づいた低反発マットレスに枕コレクションが安眠を約束し、浴槽をしつらえた大理石のバスルームが優雅なバスタイムを演出。ルームサービスも24時間対応してくれる。イタリアンデザインのインテリアでまとめられた、格調高い風情は豪華ホテルそのもの。その他の客室カテゴリーはモダンな使いやすいデザイン。バルコニー付きキャビンが1044室を数え、その割合の高さは他のクルーズ船でも類を見ないほど。客室のバルコニーからきらめくカリブ海を望みつつ、いただくルームサービスは一生モノの思い出になるはず。

  • 銀幕の大スターの往年の写真が飾られた、1室のみの「ソフィア・ローレン・ロイヤルスイート」。イタリアから調度品を調達。

    銀幕の大スターの往年の写真が飾られた、1室のみの「ソフィア・ローレン・ロイヤルスイート」。イタリアから調度品を調達。

  • ベッドに入ったまま海を愛でられる。低反発マットレスに選べる枕、エジプト綿のシーツなど寝具へのこだわりもたっぷり。

    ベッドに入ったまま海を愛でられる。低反発マットレスに選べる枕、エジプト綿のシーツなど寝具へのこだわりもたっぷり。

Dining & Restaurant

美食家も唸るイタリアンが魅力
美食家を満足させるダイニングのラインナップが自慢。できたてアツアツのピザやパスタ、エスニック料理やヘルシーメニューなどがずらりと並ぶビュッフェレストランは20時間営業。ディナーのメインレストランは2交代制で、日替わりメニューをサーブ。そしてぜひ利用したいのが、イタリアの食文化を発信する“イータリー”と提携した特選レストラン。厳選したアンガス牛やピエモンテ牛が味わえる「イータリー・ステーキハウス」、天然酵母使用のナポリピザの「イータリー・ピッツェリア」、そして24席のみの最高級「リストランテ・イタリア」。船内では無添加ワインのヴィーノ・リベロが味わえる。また、MSCヨットクラブは専用レストランでゆっくりと食を楽しめる。

  • 船内には数々のダイニングのほか、カフェやバーも点在する。キューバシガーを楽しめるシガーバーもあり、知り合いになった紳士淑女の交流の場としても人気だ。

    船内には数々のダイニングのほか、カフェやバーも点在する。キューバシガーを楽しめるシガーバーもあり、知り合いになった紳士淑女の交流の場としても人気だ。

  • フォーマルディナーの日替わりメニュー。卓上にオリーブオイルとバルサミコ酢もセットされているのは、イタリア船ならでは。

    フォーマルディナーの日替わりメニュー。卓上にオリーブオイルとバルサミコ酢もセットされているのは、イタリア船ならでは。

How to Enjoy Cruise

子供も大人も毎日が楽しい
船内にはあらゆる施設が勢揃い。子供から大人まで楽しめ、毎日が飽きない。のんびりと過ごすなら、数カ所のプールやジャグジーへ。アクティブに過ごすなら、テニスコートにミニゴルフ、バスケットボールなどもある。日ごろのワークアウトを続けるなら、ジョギングトラックでカリブ海を眺めながら走ったり、最新マシーンを揃えたテクノジム提携のジムでパーソナルプログラムを組んでもらったり。また、カルチャー派にはシェフから指導を受ける料理教室やワインテイスティングなどのプログラムがおすすめ。本格的な「アウレア・スパ」ではバリ式マッサージが受けられるほか、ヒアルロン酸やボトックス注入でこっそり若返りを図ることもできる。終日航海日には船内施設を探検するいい機会。カジノや船内ショップで免税ショッピングを楽しむのもアリだ。さらにディナー後にはシアターでラスベガススタイルのショーを鑑賞はいかが? 言葉が通じなくてもわかる内容なので、誰もが楽しめるはず。夜のデッキではDJが盛り上げる、テーマイベントが開催されている。たとえば“ホワイトナイト”なら白い洋服やアイテムを身に付けて、盛り上がろう!

  • テクノジムがプロデュースするジム。パーソナルトレーナーがその人にあった運動メニューを組んでくれる。

    テクノジムがプロデュースするジム。パーソナルトレーナーがその人にあった運動メニューを組んでくれる。

  • スロットルやテーブルゲームが楽しめるカジノ。乗船時に登録するID代わりのクルーズカードにチャージもできる。

    スロットルやテーブルゲームが楽しめるカジノ。乗船時に登録するID代わりのクルーズカードにチャージもできる。

  • ボーリング場やF1シミュレーターなど、天気に左右されずに遊べる施設も用意。

    ボーリング場やF1シミュレーターなど、天気に左右されずに遊べる施設も用意。

憧れのカリブ海の島々を効率よくホッピング!

旅先を効率よく周遊できるのは、クルーズならではのメリット。特に島国が点在しているカリブ海は、この利点が最大限に生かされる。わずか7泊8日で5カ国も制覇! しかも荷物移動の面倒もなし!

Nassau / BAHAMAS

コロニアルな街並みと規格外スケールのリゾート島
フロリダまで約80km、最終寄港地のバハマの首都ナッソー。かつて英国領だった面影を残す、コロニアルな街並みが広がり、ジョージ・ワシントンは穏やかな気候を“永遠の6月”とたとえた。ナッソーはフリーポートゆえ、お買い物天国。ブランド品のみならず、バハマ・ママとの駆け引きが楽しいストローマーケットでは味がある工芸品も。ナッソー近くのケーブルビーチも人気だが、橋で結ばれたパラダイス・アイランドはバハマを代表するリゾート島。“アトランティス大陸”をモチーフにした一大リゾートには、約57万㎡ものウォーターパークや、海底に沈んだ都市をコンセプトにした水族館、イルカと触れ合える施設など、スケールがビッグなファシリティが揃う。

  • ©The Bahamas Ministry of Tourism

    ©The Bahamas Ministry of Tourism

  • 米国本土からも近く、大型リゾートが軒を連ねるナッソーは、ビーチの美しさでも有名。下船してのんびりと過ごしたい。

    米国本土からも近く、大型リゾートが軒を連ねるナッソーは、ビーチの美しさでも有名。下船してのんびりと過ごしたい。

Ocho Rios / JAMAICA

水量豊かな滝登りが人気自然溢れるレゲエの島
1日目の航海日を経て、最初に寄航するのはジャマイカのオチョリオス。国旗のイエローは太陽、グリーンは自然、黒は強い精神を表す、秋田県ほどのサイズの島だ。“8つの川”を意味するオチョリオスは8本の川はないけれど、滝を上るアトラクションが人気のダンズリバーや、山肌を無数に伝う滝など、水と緑に溢れている。あの007シリーズのイアン・フレミングが作品を執筆した地でもある。名物料理といえば、国民食といわれる“アキー&ソルトフィッシュ”。『サン・ヴァレー』の植物園で食してみた。アキーは蒸すと芋のような味。この植物園では完熟マンゴーなど、新鮮なフルーツの試食もできる。

  • ©The Bahamas Ministry of Tourism

    ©The Bahamas Ministry of Tourism

  • 森の中から海へ向かって注ぐ、200mもの巨大な滝、ダンズリバー。大量の水に抗いながら滝を登るアトラクションが人気。滑り下りるのも、スリル満点!

    森の中から海へ向かって注ぐ、200mもの巨大な滝、ダンズリバー。大量の水に抗いながら滝を登るアトラクションが人気。滑り下りるのも、スリル満点!

George Town / CAYMAN ISLANDS

エイと一緒に遊べるコロニアル調の愛らしい島
グランドケイマンを中心に、3つの島々からなるケイマン諸島。入港するのは、プランテーション様式のショッピングモールが立ち並ぶ、首都のジョージタウン。国全体が免税エリアなので、お買い物天国でもある。島を代表するビーチは、三日月形のセブンマイルビーチ。カリプソが流れる中、カクテルをトレイに載せたスタッフがパラソルの合間を縫って歩き、リゾート気分満開。そしてここでしか体験できないのが、エイと一緒に泳ぐこと。もともとは漁師が捨てていた売り物にならない魚を目当てにエイが集まってきたのが、「スティングレイシティ」のはじまり。エイとキスをすると、ラッキーになれるとか!?

  • George Town / CAYMAN ISLANDS
  • 小さな島だがスクーバやスノーケリングといったマリンアクティビティが盛ん。沖合の船を眺めながらゆったり過ごすのもいい。

    小さな島だがスクーバやスノーケリングといったマリンアクティビティが盛ん。沖合の船を眺めながらゆったり過ごすのもいい。

Cozumel / MEXICO

みんなアミーゴ!メキシカンカリブ最大の島
ほぼ毎日、最大10隻の客船が停泊し、年間7000万人のクルーズ客が訪れるメキシコ最大の島。面積のほとんどがジャングルだが、唯一の街サンミゲルのショッピングモールやレストランはお祭り騒ぎのような盛り上がり。見どころはマヤ文明の聖地として栄えた名残のサンヘルバシオ遺跡。水中にキリスト像が沈むダイビングポイントや、イルカと遊べるビーチがあるチャンカナブ国立公園も人気。

  • Cozumel / MEXICO
  • 目抜き通りにレストランやショップが連なる、中心地サンミゲル。あちこちから陽気な音楽が届き、気分もハイテンションに。本場のメキシコ料理を、ぜひ!

    目抜き通りにレストランやショップが連なる、中心地サンミゲル。あちこちから陽気な音楽が届き、気分もハイテンションに。本場のメキシコ料理を、ぜひ!

Miami / U.S.A

前後泊するマイアミも抜かりなく満喫!
クルーズの前後に滞在するマイアミ。初日の出航は19時なので、フリータイムが半日ある。そして下船は朝7時。翌朝のフライトまで、こちらも時間はたっぷりある。自分で計画を練るのもいいが、MSCクルーズが用意しているエクスカーションに参加して、ダイジェストにマイアミを観光するのも一案だ。所要時間は2~7時間まで多彩に揃っている。また、MSCディヴィーナが発着するのは、マイアミのダウンタウンから橋で結ばれたポート・マイアミ。“世界のクルーズのキャピタル”とも呼ばれ、多くの客船の拠点となっている。港までは車でダウンタウンからは約10分、サウスビーチからは約20分が目安。

  • Miami / U.S.A
  • キューバからの移民が集まるリトル・ハバナ。クラシックカーが現役で走るところは、本場そのもの。この界隈の中心地オジェオチョで見かける看板にはスペイン語が多い。

    キューバからの移民が集まるリトル・ハバナ。クラシックカーが現役で走るところは、本場そのもの。この界隈の中心地オジェオチョで見かける看板にはスペイン語が多い。

多様な魅力あふれるマイアミ、ラテンの香り高きリトルハバナへ 

カリブ海のクルーズの起点・終点となるフロリダ州マイアミ。マイアミビーチを筆頭に数多くの観光スポットが点在するが、クルーズ前後で短めのステイとなるのであれば、食も文化も独特なリトルハバナがおすすめだ。

“マイアミ”と聞いてまず思い浮かべるのは、サウスビーチのアールデコ地区だろう。20世紀初頭に一世を風靡したペパーミントグリーンやピンクなどのパステルカラーの建物群が、現在も400軒ほど残る。オーシャンドライブに連なるアメリカン・アールデコの建物群はまるでパレットのように色に溢れ、壮観だ。サウスビーチは世界三大パーティービーチとも言われ、ナイトクラブに繰り出すハリウッドセレブの噂も耳にする。

けれど、それはマイアミビーチ市。マイアミの一面に過ぎず、ビスケーン湾を挟んだ本土側には、実に様々な顔がある。中でも異彩を放っているのが、リトルハバナ。マイアミが米国の南端に位置し、中南米の入口だと改めて気付かされるエリアだ。

ダウンタウンの南西部、別名“ラテンクォーター”と呼ばれる、リトルハバナ。20世紀中期のキューバ革命時に祖国から逃れてきたキューバ人によって形成されたコミュニティだ。目抜き通りのカジェ・オチョを歩けば、どこからともなくアップテンポなラテンサウンドが運ばれてくる。通り沿いにはキューバ産の葉を使った上質な葉巻店や、キューバスタイルのサンドウィッチやフライドチキンを供するレストランなどが並び、本場の味が体験できる。一画にあるドミノ広場では真剣な顔付きで並べた牌に見入る、葉巻をくゆらす老人たちも。まるでキューバのオールドハバナに迷い込んだようで、米国にいることを忘れてしまいそう。

魅力の多面体のマイアミ、クルーズの前後泊だけでは物足りない。

大西洋が広がるマイアミビーチ。ビーチに面したオーシャンドライブにはカフェやレストランが軒を連ねる。

大西洋が広がるマイアミビーチ。ビーチに面したオーシャンドライブにはカフェやレストランが軒を連ねる。

通称「カジェ・オチョ」と呼ばれる8thストリートを中心とするリトルハバナはアート活動も盛んで見どころも多い。写真はラテン文化研究者でガイドも務めるCorinna Moebiusさん。

通称「カジェ・オチョ」と呼ばれる8thストリートを中心とするリトルハバナはアート活動も盛んで見どころも多い。写真はラテン文化研究者でガイドも務めるCorinna Moebiusさん。

FUTURAMA 1637 galleries [フチュラマ1637ギャラリーズ]

12の芸術家が集う現代アートの発信基地
「アート・バーゼル・マイアミ」も開催されるなどアートシーンも熱いマイアミだが、リトルハバナの現代アート発信地といえばここ。大きなギャラリー風だが、建物内には12のアーティストのアトリエ兼ギャラリーがある。壁画アートも魅力のリトルハバナの散策の際には、ぜひ立ち寄りたい場所。

1637 SW 8th St. Miami, FL
Tel: +1 305-643-5500

  • FUTURAMA 1637 galleries
  • FUTURAMA 1637 galleries

HAVANA CLASSIC CIGARS [ハバナ・クラシック・シガー]

100%ハンドメイド。地元人気のプレミアムシガー
リトルハバナの名物のひとつが葉巻。数多くのシガーショップが点在しているが、葉を輸入しハンドメイドで仕上げるプレミアムシガーのお店のひとつがここ。キューバシードを使ったサントドミンゴ産の葉を厳選して扱い、職人が一つ一つ丁寧に仕上げる。味わいもプレミアムで地元で人気のシガーだ。

1419 SW 8th ST. MIAMI, FL
Tel: +1 305-642-5261
squareup.com/store/havana-classic

  • HAVANA CLASSIC CIGARS
  • HAVANA CLASSIC CIGARS

BALL & CHAIN MIAMI [ボール&チェーン・マイアミ]

リトルハバナの栄華を感じる歴史あるバー&ラウンジ
どこからかキューバ音楽が聞こえてくるリトルハバナ。数あるライブハウスの中でも伝説的な店が「Ball & Chain」だ。チャット・ベイカーなど数々の著名ミュージシャンが演奏をしてきた。店内は創業当時から変わらぬクラシックな空間で大きなバーカウンターの先にはオープンテラスのライブスペースが。一度は訪れたい名店だ。

1513 SW 8th Street Miami, FL
Tel: +1 305-643-7820
ballandchainmiami.com

  • BALL & CHAIN MIAMI
  • BALL & CHAIN MIAMI

El Cristo [エル・クリスト]

1972年創業のおいしい正統派キューバ料理店
1972年にオープンの正統派キューバ料理の老舗。焼いたパンにハムとチーズを挟んでいただくキューバのサンドイッチ「ボカティート」やキューバ式フライドチキン「ポジョ・フリート」などキューバの味覚が気軽に味わえる。スタッフも気さくで親切。名物の甘いキューバンコーヒーもぜひ味わいたい。

1543 SW 8th St Miami, FL
Tel: +1 305-643-9992
www.elcristorestaurant.com

  • El Cristo
  • El Cristo

Atton Brickell Miami [アトン・ブリッケル・マイアミ]

観光にもビジネスにも便利
ATTONはペルーやチリで展開する南米資本のホテルチェーン。「アトン・ブリッケル・マイアミ」は米国進出初となる最新のホテルだ。公園前に位置し眺望もよく、ラテンテイストを取り入れたスタイリッシュでモダンな空間は快適で心地よい。ダイニングやバーではチリワインも数多く揃え、とてもクリエイティブでおいしい食が楽しめる。ルーフトッププール、バーも快適だ。マイアミのダウンタウンからも至近で、クルーズ旅の前後に肩肘を張らず、気軽にステイできる。利便性も高くビジネスにもおすすめだ。

1500 SW 1 Ave Miami
Tel: +1-786-600-2600
www.attonbrickellmiami.com

  • Atton Brickell Miami
  • Atton Brickell Miami