クジラと出合う夏のアラスカ

体をよじらせながらジャンプして水上へ飛び出す、ザトウクジラの“ブリーチ”。なぜブリーチするのかは謎で、喜びの表現とも、かゆみを和らげているとも。

春を終えると、クジラは、カリフォルニアやメキシコ、ハワイから北太平洋・アラスカへの旅を開始する。冬の間、ハワイでホエールウォッチングを愉しんだ方も多いだろう。彼らを目にすることができたのは、繁殖や子育てのために南方にいたからだ。その後、なんと1万キロ超も大移動をして、夏にはアラスカに姿を現す。アラスカのインサイド・パッセージ(内海航路)では毎年、多くのザトウクジラを見ることができる。
ここで観察のコツを一つ。クジラが息つぎのために水面へ出てくる時には、空中へ潮を吹き、短くプーッと音を出す。
これを目安にすれば、間もなく尾が水面の上へ出てくるのが見えるというわけだ。バブルネットフィーディングと呼ばれるザトウクジラの餌の捕獲方法もおもしろい。群れをつくりながら泡を吹いて海の底から急上昇、オキアミや小魚をその中に囲み込んだ後は、大きな口をあけて丸ごと捕獲する。夏のアラスカは生き物たちの宝庫。観光船の上からは、雄大なアラスカの自然を眺めながら、何頭ものホエールウォッチングを愉しめるはずだ。

Alaska

アクセス:デルタ航空の直行便で成田からシアトルへ約9時間。
アラスカへはシアトルからの乗り継ぎが便利。