自動車大国アメリカの「MOTOR CITY」デトロイトで開催されるモーターショー

自動車メーカーや協力メーカーが、華やかな新型車両や次世代技術などを発表するモーターショーは、1年を通じて世界各国で行われている。なかでも年始に行われる『ノースアメリカン・インターナショナル・オートショー(NAIAS)』は、世界4大モーターショーのひとつに数えられるほどの歴史と規模を誇るモーターショーだ。

自動車大国として知られるアメリカだが、NAIASの開催場所であるミシガン州デトロイトは自動車産業発祥の地として知られ、市内のあちこちで「MOTOR CITY」と掲げられたロゴを見ることができる。

NAIASが開催されるのは、デトロイト中心部に近いCOBO(コボ)センター。NAIAS開催期間の1月上旬は1年で最も気温が下がる時期にあたり、気温はマイナス20度近くに達するほど。ちなみにCOBOセンターの横にはデトロイト川が流れ、向かい合う対岸はカナダなのだが、川面が全面氷結することも珍しくない。

そんなNAIASには、イベントのプレミアスポンサーとして自動車部品メーカー(サプライヤー)が名を連ねているが、そのなかで唯一、航空会社としてスポンサードを行っているのがデルタ航空だ。

ショー会場のCOBOセンターはメインエントランスが2Fとなり、NAIASも2Fが各自動車メーカーの展示フロア、階下の1Fはサプライヤーの展示ブースや、北米カー・オブ・ザ・イヤーの発表セレモニーを行う会場として使用される。

そしてその1Fフロアに展開されるのが、デルタ航空がプロデュースするリラックススペースだ。受付を済ませてスペース内に入ると、ショー会場で歩き回った身体をゆっくり休めることのできるソファやテーブル、また打ち合わせなどにも使えるチェアが用意される。もちろん美味しいコーヒーや軽食のサービスもある。

興味深いのは、VR(バーチャル・リアリティ)技術を使用した搭乗体験ができること。専用ゴーグルを装着してスタッフの指示に従っていると、目の前にはデルタ航空の最新機材であるエアバスA350型機の機内風景が広がっていた。

前述のようにNAIASは毎年1月上旬に開催されるが、もちろん一般公開も行われている。会場から少し足を伸ばせば、ゼネラルモーターズ本社のルネッサンス・センターがあり、同社の自動車ラインナップを眺めつつ、カフェやレストランで楽しむことができるし、クルマで30分ほど走ればヘンリーフォード・ミュージアムやクライスラー・ミュージアムがあるなど、クルマ好きにはたまらない旅になることは間違いなし。ぜひいちど訪れて見てはいかがだろうか。

最後にひとつ、プチグルメ情報を。COBOセンターからクルマで5分もかからない場所に、デトロイトでナンバーワン!?と評判のラーメン屋さん『Johnny Noodle King』がある。筆者はこれまで7〜8回、NAIASへ取材で訪れているが、いつも満員で入れたことがない。だいたい30〜40分待ちねと言われるのだが、取材を終えて帰る頃には気温もぐっと下がっており、マイナス20度の屋外で待つのはなかなか気合いと根性が必要で……。来年こそはたっぷりの防寒着を持って、同店自慢の「CHAMPION RAMEN」を楽しんでみたいと思う。

ジョニー・ヌードルキング
Johnny Noodle King
住所:2601 W. Fort Street Detroit, MI 48216

電話:(313) 309-7946

営業時間:11:00~22:00(月)

11:00~Midnight(火〜土)

Noon~22:00(日)

ホームページ:www.johnnynoodleking.com

 

 

取材日:2018年1月

署名:佐橋健太郎(さばし・けんたろう)

クロスブリッジ・パブリケーションズ

出版社にて自動車雑誌の編集者を約15年勤め、40歳を迎えた年に独立。現在は編集・原稿執筆・撮影などを行うソロ編集プロダクションとして活動中。季刊誌「ホンダスタイル」編集長も務める。NAIASをはじめ年に数度のアメリカ取材を行い、なかでも最大のモータースポーツ・イベントであるインディ500の取材をライフワークとする。

http://www.hondastyle-mag.com