Special Interview

ディテールまでもが美しく、 楽しい。
新生ケイト・スペードに注目

Nicola Glass
クリエイティブ・ディレクター ニコラ・グラス


気品あるデザイン、心躍る色使い、そして高い実用性。ケイト・スペードの製品は、働く女性からも支持が高い。Spring 2019のコレクションからはクリエティブ・ディレクターとしてニコラ・グラスさんが就任した。
彼女が仕掛ける新たなケイト・スペードの魅力を伺った。

二コラさん自身が「ピンクの宝石箱!」と表現するニューヨーク公共図書館でのファーストコレクションを皮切りに、ケイト・スペードの新しいコレクションがいま世界から注目されている。その大きな魅力の一つがアイコニックにスペードを使ったその表現と手法だろう。

「私はケイト・スペードというブランドの起源やDNAに敬意をはらい、特に色使いやプリントに注目しながら私自身の方法で進化させています。取り組んだことは、RTW(既成服)をはじめハンドバッグからアクセサリーに至るまで、どのシーズンであっても、製品のすべてのカテゴリーを横断する、首尾一貫したアイコニックなデザインを確立すること。注目したのはスペード。デザインエレメントとして、あらゆる角度から見直し、ブランドの明確なアイコンとしてどうあるべきかを探ってきました」と語るように、一目でそれとわかることへ力を注いできた。

だが、そのアイコンとなるスペードの使い方が見事でユニークだ。それは彼女のバックボーンにも関係している。

 

「私が最初に設計したNicolaというハンドバッグは、丸みを帯びたやわらかな雰囲気を持たせ、女性らしさを表現する一方、細部に強さ、グラフィックなシルエットをバランスさせたものです。金具などはジュエリーで学んできたアプローチで臨んでいます。ハートとスペードからなるツイストロッククロージャーは、ディテールにこだわり、ターンさせるとスペードからハートに姿を変えるなど楽しさも取り入れています」とニコラさん。

そう、アクセサリー分野で培ってきたノウハウやアイディアを惜しみなく取り入れているのだ。それだけではない。「作り出す製品すべてに発見する楽しみを意図的に持たせています。ディテールは私にとってとても重要。身に着けている人との親密感を作り出すものなのです。ハンドバッグの隠しポケットやスカーフにちりばめた花柄のスペード、スペード形状のヒールを持った靴など、足を組んだときにしか見えないものもあります」という。

彼女の作品は、形状や色使いだけとっても繊細で気品あふれるものだが、持って使って初めてわかる密かな発見があるのだ。「コレクションの中で笑顔になれる作品を日本の女性もぜひ見つけて欲しい」とニコラさん。

彼女が生み出すケイト・スペードに今後も目が離せない。

Profile
ニコラ・グラス
(Nicola Glass)
アイルランド出身。エディンバーグアート大学でジュエリーデザインの学士を、ロンドンのロイヤルカレッジオブアートにてファッションアクセサリーの修士を取得。その後、グッチにてアクセサリーデザイナー、マイケル・コースにてアクセサリーデザイン部門のシニアバイスプレジデントを経て、2018年よりケイト・スペード ニューヨークのクリエイティブ・ディレクター。