05  ACTIVITY

陸路では難しいアラスカの町々へ寄港
地球の営みを知るエクスカージョンへ出かけよう

『セブンシーズマリナー』によるクルーズのクライマックスは、アラスカの大自然を満喫するエクスカージョン。4つの寄港地では、アラスカの歴史や自然の営みを学べる、さまざまなメニューが準備されている。親子で参加すれば、何ごとにも代えがたい一生の想い出として刻まれるだろう。


ACTIVITY 1
氷河を楽しむ
アラスカの森林を歩き、雄大な氷河を望む

アラスカの州都ジュノーでは、メンデンホール氷河を望むアドベンチャーハイキングに参加したい。トンガス国立公園内のイーストグレーシャートレイルは、初心者向けハイク。ネイチャーガイドがアラスカの自然を説明しながらメンデンホール氷河が望めるポイントまで案内してくれる。

ハイクの途中では、運がよければビーバー、ヤマアラシといった動物に会えるかもしれない。運が悪ければ、熊との遭遇だ。実際、山中では熊の糞やマーキング跡を多数見ることができる。

ハイクの途中には、過去、氷河があったポイントを通過する。今は緑に囲まれたその場所では、地球温暖化を肌で感じられる。机上では経験できない、貴重な学びだ。

 

1.市街地から近いにも関わらず、全長は約22km、幅は2.5km、氷壁の高さは30mを超える巨大氷河。このハイクでは最短で800mの距離から望め、クレバスの様子も確認できる。
2.ハイクの場所まではバスで移動。ジュノーの中心地から約20kmだ。2.5~3hのハイクは初心者でも参加しやすい。
3.「1916年にはこの場所まで氷河あった」という標しとなる石。100年間でどれほど氷河が後退しているか、身をもって知ることができる。


ACTIVITY 2
鉄道の旅も
ゴールドラッシュの時代に思いを馳せる

スキャグウェイで圧倒的な人気を誇るエクスカージョンは、ホワイト・パス&ユーコン・ルートを辿る観光列車だ。飛行機でアラスカに到着し、クルーズ船でスキャグウェイを訪れ、鉄道も制覇するなど、乗り物好きにとっては夢のような話である。ホワイト・パス&ユーコン・ルートは、ゴールドラッシュの最盛期、1898年に完成した鉄道で、その風景は風光明媚の一言。「死馬の谷」と呼ばれるゾッとするような険しい渓谷を走ったかと思えば、美しい湖や雄大な山々を望むこともできる。

ゴールドラッシュで一攫千金を狙い、これだけ過酷な場所にまで鉄道を敷いてしまうのは、人間の業の深さか。それとも、そのバイタリティこそ文明の発展に寄与するものなのか。美しい風景に感動するのはもちろんだが、なかなか考えさせられるエクスカーションだ。

 

1.全行程は178kmだが、観光列車はスキャグウェイの港からホワイト・パス(国境)までの約32kmを運行。頂上の高さは約900mで傾斜は3.9%の急勾配だ。これは、北米で最も傾斜がある路線と言われている。
2.木材を多用した客車も当時の様相を思わせる。このアクティビティは5月下旬~10月上旬に実施されるが、ここはアラスカ。客車内にはストーブが設置されていた。

3.フォトスポットになっている1969年に廃止された橋。1901年の建設で、カンチレバー橋としては、当時、世界で最も高かった。


ACTIVITY 3
文化に触れる寄港地観光
ネイティブとゴールドラッシュ。アラスカ独自の文化に触れる

今回の寄港地であるシトカ、ジュノー、スキャグウェイ、ケチカンは、いわゆるインサイドパッセージタウンと呼れる町だ。複雑な海岸線と広大な山に囲まれており、空路か海路でしかたどり着けない場所もある。それ故、積み重ねてきた歴史や文化を色濃く残しているのだ。

シトカを歩くと、ロシア帝国の領土だった名残が今でも残る。町のシンボルは、ロシア正教の教会だ。また、この町には写真家、星野道夫を讃えるトーテムポールがある。スキャグウェイはゴールドラッシュの町。当時を思わせる町並みは、まるで西部劇のセットのようだ。ケチカンは以前、「世界のサーモンの首都」とも称された。寄港時はちょうど遡上の時期で、サーモンフィッシングで盛りあがっていた。
それぞれの町ではネイティブの歴史や文化が学べるミュージアムや記念のトーテムポールも多い。これらの文化に触れられるのも貴重な機会だ。

1. シトカの町のシンボル「聖ミカエル教会」。ロシア正教の特徴である玉ねぎ型の屋根は、日本のニコライ堂にも通じる。中に入ると、当時の美術品やイコン(宗教画)が展示されていた。

2. アラスカ最南端の町で、フィヨルドが美しいケチカン。そのケチカンで最も古い町並みで、当時の雰囲気を感じさせるのが、川の上に立てられた20軒の家屋からなるクリーク通りだ。夏にはこの川をサーモンが遡上して、圧巻の風景となる。

3.インサイドパッセージタウンでは、至る所でトーテムポールを見ることができる。
ネイティブの文化の象徴で、アートとしてのギャラリーや公園もある。お土産としても有名だ。


ACTIVITY 4
大自然を体験
インディアンカヌーを漕いで、アラスカの森へと赴く

アラスカクルーズでは、是非、大自然を体験できるエクスカージョンに参加したい。セブンシーズマリナーには、数多くの選択肢が準備されているので、選ぶだけでワクワクすることだろう。今回、そのなかから選んだのが、ケチカンでのエクスカージョン「レインフォレストカヌーアドベンチャー&ネイチャートレイル」だ。
アメリカ最大の国有林を有するトンガス国立公園にあるハリエットハント湖を20人乗りのインディアンカヌーで周遊。雄大な自然を感じながら、ネイティブ文化も学ぶことができる。カヌーを漕ぎながら目にするトンガス国立公園の緑は、彩度が高い。太陽光の強さや湿度も関係しているのか、日本とは一味違う風景に目を奪われる。カヌーを楽しんだあとは、森に上陸してトレイルだ。ネイチャーガイドがアラスカの自然について説明してくれる。まさに、親子で臨める自由研究のようだった。

1.ほかの参加者とタイミングを合わせてパドルを操作。水をかく音と木々の葉擦れ以外、人工的な雑音がないのは、不思議な体験だ。
2.日本ではモウセンゴケと呼ばれている食虫植物「SUNDEW」。一般的には小さい虫を食べるが、ここではトンボを捕食していた。さすが、アメリカ。スケールがでかい。
3.年間平均降雨量が4110mmにもなるケチカンは、世界で最も雨が多い地域のひとつとされている。そういったこともあり、自然は熱帯雨林のようだ。