Volume 026
Brand: JULIAN BOOTS

「ジュリアンブーツ」を代表するモデルの「Bowery(バワリー)」。モデル名はかつてマンハッタンと並ぶ賑わいを見せたニューヨーク南部の地名に由来する。アメリカの有名タンナー、ホーウィン社の「クロムエクセル」のオイルドレザーを素材に採用、ヒールにはデッドストックの「キャッツポウ」が使われている。¥135,000(税別)

「ジュリアンブーツ」は2007年にアメリカ・ロサンゼルスで創業された注目のブランドだ。創業して間もない頃からアメリカの著名ブランドやショップとコラボし、多くのブランドへもデザインを提供し、欧州や日本の靴好きからも熱い視線を浴びた。

ブーツといってもその佇まいは独特だ。ミッドセンチュリーと呼ばれる時代に英国やアメリカで生活していた人々のクラシカルなスタイルを彷彿とさせる独創的かつ機能的なデザインで唯一無二の存在感が香る。

デザイナーであるジュリアン・イムリエは、英国のパディントンで1970年に生まれた。祖父はイタリア貴族出身で、父は写真家、母は詩人といった家庭に育ち、幼少期から父とともに世界中を渡り歩いて見聞を広めたと聞く。やがて本格靴の故郷とも言われる、英国のノーザンプトンで、レザーシューズの勉強をはじめ、創業250年を誇るスイスのレザータンナー(革鞣し業)で染色技術を学び、2007年からはアメリカのロサンゼルスでビスポーク、つまり注文で靴を製作するショップをスタートさせた。堅牢でありながら、疲れを感じさせないフィット感と、さまざまな文化に触れた独自のセンスを放つブーツは瞬く間に成功を収めた。2019年からはデザイン拠点はアメリカに置きながら、さらなるクオリティ向上と靴の安定供給を求め、生産拠点を日本に移し、トップクラスの手作業で、ブーツの生産をスタートさせている。

 

←インソールに刻印された「ジュリアンブーツ」のシンプルなロゴマーク。

 

 

 

 

 

 

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Rifare恵比寿
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Writer Profile
小暮昌弘(こぐれ まさひろ)
1957年生まれ。法政大学卒業後、(株)婦人画報社に入社。
2005年から07年まで『MEN’S CLUB』編集長。
現在は、『Pen』『Men’s Precious』『サライ』等のファッション誌を中心に活躍

Photo
Jun Udagawa