大規模リニューアルのため4ヶ月間クローズしていたニューヨーク近代美術館(以下MoMA)が10月21日にリニューアルオープンした。リニューアルに伴う総工費は4億5,000万ドル(約490億円)。谷口吉生などによる従来の建物に加え、建築ユニット、ディーラー&スコフィディオ+レンフロが増築部分を手がけ、「デヴィッド・ゲフィン・ウィング」など約4万400平方メートルのギャラリースペースが拡充された。

ディーラー&スコフィディオ+レンフロ設計による階段も53丁目側のファサードから見ることができる。
(c)Iwan Baan, Courtesy of MoMA

 

2階アトリウムには韓国人アーティスト、ヘギュ・ヤンによる大規模なアート作品が圧巻。銀と銅のオブジェは鈴でできている。
(c)Haegue Yang. Image courtesy Haegue Yang

1階のロビーは拡充され、一般に無料で解放される2つのギャラリーが完成。年間約300万人訪れるという来場者に対し、チェックイン時の混雑を軽減するため無人のチケット購入機を設置。ギフトショップは吹き抜けになった階段で1階と繋がっている地下の拡張されたスペースへと移動され、共有スペースは広々と、そして回遊もスムーズになった。4階には世界初となるパフォーマンススタジオ、「マリ=ジョゼ・アンド・ヘンリー・クラビス・スタジオ」がオープン。これまでMoMAは世界的に有名な作品の展示やインスタレーションで注目を集めてきたが、音楽やパフォーマンスによって現代美術を表現した作品が見られることになる。現在は前衛的な現代音楽を作ることでも知られるデヴィッド・チューダーによるサウンドインスタレーション「レインフォレストV(バージョン1)」が展示されている。

デヴィッド・チューダーによる音響を楽しむ新感覚のアート。オブジェの間を歩いたり、オブジェに耳を傾けることによって聞こえる音を楽しむもの。
(c)Iwan Baan, Courtesy of MoMA

 

スタジオレジデンシーアーティストのOkwui Okpokwasiliによる臨場感のあるパフォーマンスも新しい。
(c)Caitlin McCarthy

ウェストウィングの6階には「The Carroll and Milton Petrie Terrace Cafe」が新設され、アートな空間で一息つけるスペースが以前よりも多くなった。ギャラリースペースも同様に、これまで以上に作品観賞用の椅子などが設けられ、有名な作品をゆったりと見られるようになる。

外光が差し込むギフトショップ。広々としたスペースで買い物ができる。中庭や多くのレストスペースもあり、以前よりもゆったりとアートを楽しめる。
(c)Iwan Baan, Courtesy of MoMA


ニューヨーク近代美術館(MoMA)
www.moma.org/