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Special Interview Keali'i Reichel

2017-04-01

ハワイアンミュージックとフラを愛するすべての人へ心からのMahaloを伝えたい

ひとたび発した瞬間から心を揺さぶる、やさしくも力強い歌声―。
ケアリイ・レイシェルは1994年のCDデビューから、リリースする作品が軒並みハワイ版グラミー賞ともいわれる「ナ・ホク・ハノハノ・アワード」の主要部門を受賞し、名実ともにハワイの音楽界の頂点を極めた。クムフラ(フラの師範)でもあり、チャンター(詠唱者)でもある彼は今やハワイアンのアーティストの枠を超えて、ハワイの文化を世界に広める伝道師のような存在だ。
そんなケアリイがライフワークのひとつに挙げるのが、日本でのコンサート活動。来日を目前に控え、フラと音楽に対する思いとツアーへの意気込みを語ってくれた。

text_Yuki Morimoto

私にとっては“つながり”こそが一番重要なんです。

かつてカラカウア王は「フラは心の言葉、すなわちハワイ人民の心臓の鼓動そのものである」という言葉を残しました。私たちハワイアンにとってフラは人生そのもの。神の聖なる領域と自然の要素、人間の感情と経験の領域すべてを包含しています。言語はあらゆる文化の鍵になっており、宇宙と世界、そして互いを把握しつながるためには一番の手法です。フラの体の動きはそれらの言語からイメージされた振りになっているため、フラは歌詞を必要とする世界でも稀な芸術形態なんです。詩の世界を踊りという物理的な領域で再現するので、言語とフラは切り離すことができないのです。

「ハワイ文化のアンバサダー」などと言われますが、自分ではそうは思っていないんです…責任が重すぎますよ。若干言語のギャップがあるので、日本でのパフォーマンスは私にとって、挑戦に近いものでしょうか。しかし、ハワイアンと日本人は多くの面で共通点が多いことを心に留め演じています。私たちは現代社会で生活していますが、文化が浸み込んでいること。私たちは共通した文化の側面を持つ“島”の人々であること。もちろん、楽しませることも忘れてはいませんよ。知識を深めてもらうことと分かち合うこととは微妙な差がありますがコンサートのときはこの3つをすべて行うことを目指しています。

ハワイアン音楽とフラを愛する人々と交流を深めたい

『涙そうそう』をハワイアンでカバーした『カ・ノホナ・ピリ・カイ』という曲があります。日本の楽曲カバーはこれだけですが、原曲の感情にできるかぎり近くいられることを最も大切にしました。言語が何であろうと、曲と詞が同じように聴いた方々の心を震わせられるよう。人間の情感は世界共通なので、私たちは音楽を介して、その感情を引きだすことができるんです。

今年のジャパンツアーも、いつもどおり、私たちの音楽とフラを愛してくださる皆さんと一緒に楽しみたいですね。今年は私のハーラウ(フラ団体)、ケアラオカマイレのダンサーが参加するほか、日本のハーラウ数組もステージで共演してくれます。何年も私たちを応援してくれている大勢のファンに会えるでしょうし、新しい友人も増えることでしょう。どんなパフォーマンスにおいても、私にとってはその“つながり”こそが一番重要なんですよ。

日本の皆さんには、心からのマハロ(ハワイ語で「ありがとう」)を伝えたいです。私の楽曲やフラを支持してくださる方々だけでなく、他のハワイアンのミュージシャンやクムフラを支えてくださる方々にも。そうすることで、私たちはもっと深く文化を知り、共有し、交流することができます。皆さんと一緒に時間を過ごせることを楽しみにしています。

Profile
ケアリイ・レイシェル
ハワイ・マウイ島出身、ラハイナ育ち。
現在もマウイ島のピイホロ地区に住む。1995年デビュー作『カワイプナヘレ』が当時チャートのトップにいたマドンナを抜いてNO.1を獲得。 ハワイの音楽史上過去最高のセールス記録を樹立した。
その年のナ・ホク・ハノハノ・アワードでアルバム・オブ・ザ・イヤーほか、主要5部門を受賞。2015年には7冠の偉業を成し遂げた。19歳で自身のハーラウを結成する(現在のハーラウ・ケアラオカマイレ Halau Ke`alaokam aile)など、クムフラ/チャンターとしてのキャリアが長いほか、1987年にはハワイ語専門のプリスクール、プウナナ・レオ・オ・マウイの創設に貢献。
ハワイ大学のマウイ・コミュニティ・カレッジではハワイ文化や言語の教鞭をとり、マウイ島歴史協会が運営するベイリーハウス・ミュージアムではキュレーターを務めるなど、ハワイ文化伝承へ大きな功績を残している。

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デルタ航空presentsケアリイ レイシェル ジャパンツアー2017
Remember~今も忘れない日本への深い愛~
■主催:ヤスダインターナショナル、WOWOW、InterFM897 博報堂DYメディアパートナーズ、ぴあ ■特別協賛:デルタ航空 ■後援:TOKYO FM、ハワイスタイル、LaniLani ■開催日:福岡公演 福岡市民会館2017年3月13日(月) 名古屋公演 日本特殊陶業市民会館 2017年3月14日(火)/大阪公演 NHK大阪ホール 2017年3月15日(水)/札幌公演 わくわくホリデーホール 2017年3月17日(金)/ 東京公演 舞浜アンフィシアター 2017年3月19日(日) 2017年3月20日(月/祝) ■チケット:VIP席¥25,000 S席¥10,800  A席¥9,000※税込
■ホームページ:http://kealiireichel-japantour.com/
■お問合せ:ヤスダインターナショナル
Tel: 0467-23-5938

ケアリイ・レイシェルがナビゲート! - マウイ島おすすめスポット

Ojai

マウイ島で生まれ育ち、今もマウイ島に居を構えるケアリイ。
そんなホームタウンならぬ、ホームアイランドでお気に入りの場所とおすすめの飲食店を教えてもらった。
彼曰く、「マウイ島にも地域ごとにご当地名物の味がある」のだとか。

Īao Valley State Park [イアオ渓谷州立公園]

マウイ島中央部、ワイルクの西部に位置する州立公園。海底火山による隆起で誕生し、その後の侵食により形成された渓谷は、かのマーク・トウェインが「太平洋のヨセミテ」と絶賛したほど。特に高さ約370メートルのクカエモク(通称イアオニードル)はマウイ島のシンボル的存在で、展望台までは舗装されたトレイルが伸びる。ケアリイにとっては、母親を山に例えて謳った曲『マウナレオ』の舞台。「僕はハイキングが大好きなので、時間の許す限り山へ行くようにしています。ここもそのひとつ。自分が何を見たいかによって、行く場所を変えています。」

End of Iao Valley Road (Highway 32), Iao Valley, HI 96793
http://int.gohawaii.com/jp/maui/regions-neighborhoods/central-maui/iao-valley-state-park/
※注意/2016年9月の大雨による洪水の影響で、イアオ渓谷州立公園内に地滑りが発生。2017年2月現在、地盤の安全性が確認できるまでは渓谷の一般立ち入りが禁止されています。

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    © Hawaii Tourism Authority (HTA) /Tor Johnson

Wailuku [ワイルク]

ワイルクはイアオ渓谷州立公園への入口。かつてハワイ首長の聖なる埋葬地とされた場所で、現在はマウイ郡庁のある商業の中心地だ。何世代も前から受け継がれる家族経営の飲食店が多く、地元で愛される名店が点在する。ケアリイもワイルクにお気に入りのレストランがあるロコの一人。「日本食が恋しくなったらトウキョウテイへ行きます。天ぷらと照り焼きステーキが最高! サム・サトウズのランチもおすすめです。」

Tokyo Tei
1935年から営業する老舗の日本料理店。
1063 Lower Main St C-101, Wailuku, HI 96793
Tel: +1-848-242-9630
http://tokyoteimaui.com/

Sam Sato’s 
ローカルフードの人気店。ドライサイミンが看板料理。
1750 Wili Pa Loop, Wailuku, HI 96793
Tel: +1-808- 244-7124

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    毎月第一金曜日には町を挙げてのイベント「ワイルク・ファースト・フライデー」が開催される。
    © Hawaii Tourism Authority (HTA) / Tor Johnson

Kahului [カフルイ]

カフルイは空港と大型船舶が停泊する港を擁するマウイ島の玄関口。大型の商業施設が集まる島の中心地のため、特に空港周辺は賑やかで飲食店も充実している。ケアリイお気に入りのレストランは2カ所。「ローカル色の強い場所で食事をするならティン・ルーフがイチオシ。ハナハイウェイ沿いのマルコズは、イタリアンが食べたくなったときによく行く場所です。」

Marco's Grill & Deli
地元紙の読者投票でも選ばれるほどの人気イタリアン。
444 Hana Hwy Ste M, Kahului, HI 96732
Tel: +1-808-877-4446

Tin Roof 
モチコチキンやポケボウルなど、ロコが愛するメニューを提供。
360 Papa Place Ste Y, Kahului, HI 96732
Tel: +1-808-868-0753
www.tinroofmaui.com/

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    カフルイはマウイ島のくびれた部分に位置する(手前はパイアの町)。空港に近い場所にはビーチパークが整備され、マリンレジャーも盛ん。
    © Hawaii Tourism Authority (HTA) / Tor Johnson

Makawao [マカワオ]

マウイ島の内陸部、ハレアカラの高地に位置するマカワオは、パニオロと呼ばれるハワイアン・カウボーイが19世紀末期から根付いた土地。観光客にとってマカワオはパニオロの伝統文化とアートの町としてのイメージが強いが、ケアリイはここへ自然を楽しみに訪れるそう。「マカワオにはカハカパオの森があり、ハイキングに最適。イタリア料理が食べたくなったら、カサノバがおすすめですよ。」

Makawao Forest Reserve
ハレアカラの中腹に位置する。カハカパオの森はトレッキングやMTBダウンヒルで人気。
Haiku, HI 96708

Casanova Italian
Restaurant & Deli

正統派のイタリアンを提供する、1986年創業の人気店。
1188 Makawao Ave, Makawao, HI 96768
Tel: +1-808-572-0220
http://casanovamaui.com/

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    パニオロの文化を今に伝える歴史的にも貴重な町。まるでタイムスリップしたかのような古い町並みが残る。
    © Hawaii Tourism Authority (HTA) / Tor Johnson

歌やチャントになったスポット

「マウイ島を初めて来訪する人を案内するときは、たいてい1日かけて、有名どころから隠れた名所までいろいろなスポットをドライブして回ります。例えばハナ、ハレアカラ、ラハイナ、カハクロア…。すべて歌やチャントになったところです。合間に挟んだ穴場も全部含め、各地へ足を運ぶのは楽しい体験だし、土地や海と有意義なつながりをもってもらえて、一生心に残る思い出が作れますよ!」

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    ハレアカラ山頂へは自分で運転して行くことも可能。
    © ハワイ州観光局

歴史あるフラ競技世界大会の日本代表が決定!

Hula ‘Oni E Japan フラ・オニ・エ・ジャパン2017

フラ・オニ・エ・ジャパンは、毎年9月にホノルルで開催されるフラ競技世界大会「フラ・オニ・エ・フラ・フェスティバル(Hula ‘Oni E Hula Festival)」に出場するフラ・ハーラウ(チーム)を決定する日本予選大会。大会には11のカテゴリーが用意され、各カテゴリーの優勝者はハワイ本大会に日本代表として挑戦する。

本年も2月にハワイ本大会の出場権をかけ、東京と大阪の2カ所で日本を代表するフラ・ハーラウが白熱したパフォーマンスを披露。関東予選大会(東京)ではハーラウ フラ オ ナー カマリイ オ カ ラー(中富みさ先生)が、関西予選大会(大阪)ではカロケメレメレ フラ スタジオ(今井裕子先生)が総合優勝に輝き、本選への切符を手に入れた。

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